禁煙すると味覚は本当に変わる?|「戻る」のではなく、損していたことに気づいた話

禁煙

はじめに

「禁煙すると味覚が戻る。」

こんな話を聞いたことはありませんか?

私は以前、

「そんなに変わるわけないだろう。」

と思っていました。

20年以上タバコを吸っていましたが、食事の味が分からないと思ったことなんてありません。

普通に食べて、

普通に美味しい。

それで十分だと思っていました。

ところが、禁煙を始めて10日ほど経った頃。

ある食事で、

私は違和感を覚えました。

ソースが、

「辛い。」

今まで普通に食べていたソースです。

最初は、

「ソースの味、変わった?」

本気でそう思いました。

でも、違いました。

変わったのはソースではなく、

私自身だったのです。

今回は、20年以上喫煙していた私が、禁煙して実際に感じた味覚の変化についてお話しします。


禁煙10日ほどで最初に起きた変化

最初に気づいたのは、ソースでした。

今まで何とも思わなかったソースが、

「辛い。」

そう感じたのです。

最初は本当に、

「メーカーが味を変えたんじゃないか?」

と思いました。

でも、家族は何とも思っていません。

そこで初めて、

「あれ?」

と思いました。

もしかして、

変わったのは自分のほうなんじゃないか。

禁煙してまだ10日ほど。

まさか、こんなところで変化を感じるとは思っていませんでした。


一番驚いたのは「味噌汁」だった

禁煙して、

「一番おいしく感じるようになった食べ物は?」

と聞かれたら、私は迷わず答えます。

味噌汁です。

今まで気にしていなかった、

ダシの香り。

味噌の旨味。

野菜の甘み。

そういうものを、以前より強く感じるようになりました。

そして、ある日思いました。

「味噌汁って、こんなに美味しかったんだ。」

これは本当に印象に残っています。

特別な味噌汁ではありません。

いつもの味噌汁です。

料理が変わったわけではありません。

感じる自分が変わった。

それだけでした。


禁煙して美味しく感じたものベスト3

私の場合、禁煙して特に変化を感じたのはこの3つです。

🥇1位 味噌汁

ダシや味噌の味を以前より感じるようになりました。

🥈2位 ご飯

今まであまり意識していなかった、ご飯そのものの甘みを感じるようになりました。

🥉3位 果物

果物の自然な甘さも、以前より美味しく感じます。

その他にも、

  • 野菜の甘み
  • 肉の旨味
  • ダシの香り
  • 食材そのものの味

などを意識するようになりました。

以前の私は、

「味がない」

と思っていたものにも、ちゃんと味があった。

それに気づいた感覚です。


逆に「苦手」になったものもある

すべてが美味しくなったわけではありません。

むしろ、

「これはちょっと苦手になったな」

というものもあります。

代表的なのが、

マヨネーズです。

私は以前、マヨネーズをたっぷりかけるのが好きでした。

ところが禁煙してから、

酸っぱく感じるようになりました。

以前のように大量にかけて食べることはありません。

自然と、

濃い味より薄味。

そんな好みに変わっていきました。

これも私にとっては意外な変化でした。


妻の料理がさらに好きになった

そして、これは妻には言っておきたいことです(笑)。

以前は濃い味が好きでした。

でも禁煙してから、

「もう少し薄味でもいいかも」

と思うようになりました。

すると、

今まで気づかなかった料理の味が分かるようになった。

ダシ。

野菜の甘み。

肉の旨味。

そこで気づきました。

妻の料理がさらに美味しくなった。

もちろん、妻の料理が変わったわけではありません。

変わったのは、

私の味覚のほうです。

今まで気づいていなかった味に、気づけるようになった。

そう考えると、ちょっと得した気分になります。


食事そのものを楽しむようになった

味覚の変化と一緒に、

食事に対する感覚も少し変わりました。

以前の私は、

「食べる」

↓

「タバコを吸う」

という流れが当たり前でした。

食事が終わったら、

「タバコを吸おう。」

それがセットになっていました。

今は違います。

食事が終わったら、

普通に次の行動へ移ります。

タバコを吸う必要がありません。

だからこそ、

食事そのものを楽しむ時間が増えた

ように感じています。


「禁煙すると太る」は私の場合、本当だった

ただし、

禁煙して良いことばかりだったわけではありません。

私は禁煙後、

8kg太りました。

口寂しくなり、

チョコレートやスナック菓子などをよく食べました。

タバコの代わりに、

お菓子。

今振り返ると、

「タバコ代がお菓子代に変わっただけじゃないか(笑)」

と思います。

この経験については、別の記事でも詳しく書いています。

禁煙すると太ることを心配している人には、

「太る可能性はあります。」

と正直に伝えたい。

でも私は、

8kg太ってでも禁煙して良かった

と思っています。

📖あわせて読みたい

禁煙して8kg太った私が、それでも「禁煙して良かった」と言い切れる理由|20回以上失敗した体験から分かったこと


「味覚が戻る」という言葉に少し違和感がある

禁煙について調べると、

「禁煙すると味覚が戻る」

という表現をよく見かけます。

もちろん、その表現は間違っていないと思います。

ただ、

20年以上タバコを吸っていた私自身の感覚としては、

少し違います。

私が感じたのは、

「戻った」というより、「損していたことに気づいた」

という感覚でした。

昔から食べ物には味があった。

味噌汁にも、

ご飯にも、

野菜にも、

肉にも、

ちゃんと味があった。

でも私は、

それを十分に感じられていなかった。

禁煙して、

そのことに初めて気づきました。


禁煙して「取り戻した」のは味覚だけではない

今振り返ると、

禁煙して変わったのは味覚だけではありません。

食事を楽しむようになった。

タバコを吸う時間がなくなった。

喫煙場所を探さなくなった。

タバコの匂いを気にしなくなった。

そして、

「次はいつタバコを吸えるか」

を考えなくなった。

以前の私は、

食事の中にもタバコがありました。

仕事の中にもタバコがありました。

休憩にもタバコがありました。

生活のいたるところにタバコがありました。

禁煙して、

その一つ一つから解放されました。


私が一番伝えたいこと

もし今、

「禁煙すると味覚が変わるって本当なの?」

と思っている人がいたら、

私の答えは、

「私は本当に変わりました。」

です。

しかも、

「食べ物が全部劇的に美味しくなる」

というような話ではありません。

ある日、

「あれ?」

と感じる。

いつもの味噌汁が少し美味しく感じる。

ご飯の甘みが分かる。

ソースが辛く感じる。

マヨネーズが以前ほど欲しくなくなる。

そんな小さな変化です。

でも、その小さな変化が積み重なって、

私は食事そのものを以前より楽しめるようになりました。


まとめ|禁煙とは「気づいていなかった幸せ」に気づくこと

禁煙して、

私は味覚が変わりました。

でも、

「味覚が戻った」

だけではないと思っています。

今まで気づいていなかったものに、気づけるようになった。

これが一番近い感覚です。

昔は、

「味がない」

と思っていたものにも、

ちゃんと味があった。

ただ、

20年以上タバコを吸っていた私は、

それに気づいていなかった。

もし今、

喫煙していた頃の自分と一緒に食事ができるなら、

私は味噌汁を出したいです。

そして、こう言います。

「ほら。こんなに美味しいんだよ。」

きっと昔の私は、

「こんな味だった?」

と驚くと思います。

禁煙とは、

何かを我慢し続けることではないのかもしれません。

もしかすると、

今まで気づかなかった幸せを、もう一度見つけること。

私は禁煙して、そんなことにも気づきました。


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